忍者ブログ
赤司電機株式会社は、発電機負荷試験装置・ロードバンク、クリープ試験機、負荷抵抗器、金属抵抗器などを開発するエキスパートです。
[27]  [26]  [25]  [24]  [23]  [22]  [21]  [20]  [19]  [18]  [17
 発電機負荷試験装置・PDFカタログダウンロード

 材料試験装置(クリープ試験機を含む)・PDFカタログダウンロード

 大容量金属薄膜抵抗器(負荷抵抗器)

 赤司電機株式会社(日本語ホームページ)

 Akashi Electric Machinery Co.,Ltd. (English)


×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

前回に引き続き、弊社の古い資料(1968年発行)により、可飽和リアクトルとは何か、分かりやすくお話します。

今回は力率調整の基本概念についてです。簡単な数式を含み、理解するためには高校程度の物理・数学が必要です。では、引用です:


§1 発電機負荷力率調整について


三相交流発電機の出力は
式(1) (kW) … (1)
但し、
P : 発電機定格出力 (kW)
V  : 発電機定格電圧 (V)
I  : 発電機定格電流 (A)
cos φ  :力率
で表される。
(1)式より
式(2)  … (2)
となる。
一般に交流回路においてリアクタンスと抵抗に流れる電流の関係は次のとおりである。
式(3)  … (3)
但し、
L : リアクタンス
R : 抵抗
IL : リアクタンス電流
IR : 抵抗電流
I : 総電流

第1図(a)(b)

第1図(a)の回路に流れる電流のベクトル図は(b)で表される。(b)図中 cos φ がこのときの回路の力率である。
したがって力率を調整するには IL および IR の大きさを加減することにより所要の力率および負荷電流が得られる。
これらのことから可変抵抗および可変リアクタンスがあれば自由に遅れ力率の負荷が得られ発電機の負荷試験ができる。
この目的にかなうものとして従来は可変抵抗器として水抵抗器が使用されていたわけですが、これだけでは遅れ力率を得ることができません。そのためには可変リアクタンスと併用しなければならない。
そのために開発されたのが負荷力率調整用可飽和リアクトル装置であり、電気的に小電力で遠方操作により可変リアクタンスとして、使用できる特長がある。


※文字使い・改行などを一部修正し、数式は新たに描き直しています。図表は当時の資料をスキャンしたものです。

(次回「その3」に続く)

 掲載:2007年1月23日

PR
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
忍者ブログ [PR]