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赤司電機株式会社は、発電機負荷試験装置・ロードバンク、クリープ試験機、負荷抵抗器、金属抵抗器などを開発するエキスパートです。
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前回に引き続き、弊社の古い資料(1968年発行)により、可飽和リアクトルとは何か、分かりやすくお話します。シリーズ最終回です。

今回は可飽和リアクトルを並列運転する話です。簡単な数式を含み、理解するためには高校程度の物理・数学が必要です。では、引用です:


§5 可飽和リアクトルを並列運転と直流制御

第10図のように可飽和リアクトルを2台以上並列運転する場合は直流制御巻数は、直列に接続し直列制御電流の大きさは変えず、ただ Vc の値を変えます。

第10図

直流制御巻線容量は
Pc=VcIc (W) …(14)
但し
Vc:直流制御電圧(V)
Ic:直流制御電流(A)
で表わされる。
可飽和リアクトル直流巻線の抵抗をRcとすれば、直流制御電流Icを流すために必要な電圧Vc
Vc=IcRc (V) …(15)
である。
したがって2台以上並列に運転するときの直流制御電圧は
Vc=Vc1+Vc2+ … +Vcn (V) …(16)
であり制御容量は
Pc=Pc1+Pc2+ … +Pcn (W) …(17)
となる。
このように制御電流の大きさは変えず印加電圧および電源容量を大きくしてやれば可飽和リアクトルは何台でも並列に使うことができ各可飽和リアクトルは第(4)式の関係を保ちながら平均した負荷を各機が分担しながら調整試験できる。
しかしながら製作上の制限もあるため可飽和リアクトルの並列台数は3~4台までで間に合うよう計画するのが良い。

§6使用について
可飽和リアクトルおよびその直流制御電源はその容量により大きさも大きくなるため、甲板上または岸壁におき遠方操作盤のみを船内管制室内に持ち込んで試験するため、別紙第11、12、13、14図のような形状のものを設計製作致しております。
また、直流電源装置を可飽和リアクトル盤内に内蔵したものも製作致しております。

§7結言
以上のように水抵抗器と可飽和リアクトルを併用することにより遅れ力率の負荷が無段階に得られる。
容量、電圧、周波数、を御指定頂けばどのようなものも製作され試験可能となります。
また、水抵抗器についても溶液のふつとうによる負荷の不安定を解決した循環ポンプ付きの水抵抗器もあわせて設計製作致しますので御引合い下さるようお願いします。
以上


 ※文字使い・改行などを一部修正し、数式は新たに描き直しています。図表は当時の資料をスキャンしたものです。※製品図面など一部図表の掲載を割愛させていただきまし。た

(「可飽和リアクトル」全6回・終了)

 掲載:2007年1月29日

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